医学生物学研究所の新しいIRを読んで

医学生物学研究所4557(MBL)に新しいIRが出ていました。機関投資家などへの説明会資料だと思いますが、今までの決算報告書よりも良いデータや次に期待できる話も出ていたので覚書を込めてノートにまとめます。前回までのブログもご参照ください。

医学生物学研究所

医学生物学研究所はやっぱりいい会社だと思う

 

正直な話、多くの方に読んでいただくと必ず「煽りだ」とか、「結局お前が売り抜けるためだろ?」という声が出てくるのは仕方ないと思いますが、医療に貢献し1人1人の健康を預かる立場としては、この会社が良い方向に行ってくれることが私にとっても世の中にとっても素晴らしいことであり、かつ私の投資法の原点にある考え方だと思うので、書き残しておくことにします。メドピアとともに、素晴らしい期待を込めてこの会社を応援します。

『そんなんわからなくていいんや、この会社がどれだけの数字取れるかだけお前の考えを教えてくれや』という方は最後の方までスクロールしてください笑。時間の無駄に感じられたらせっかくアクセスしたのに申し訳ありませんので。

 

 

なお、医学知識のない方向けに書いていますので、Drの皆様は専門・非専門かかわらず、かみ砕いて記載していることご理解ください。明らかに間違っている箇所があればご指摘ください。11/29に出された以下のIRをもとに書いていますことご了承ください。

 

https://www.mbl.co.jp/ir/images/pdf/financial-results-data2019-11-29-1.pdf

https://www.mbl.co.jp/ir/images/pdf/financial-results-data2019-11-29-2.pdf



【結局なんでこんなに上振れしたのか?これ以上の上振れはあるのか?】

今回の決算は思った以上に業績が良かったのは会社側も言うようにNUDTと中国が要因です。その2つのほかに、大腸がんキットやNUDT以外の新製品の国内貢献も約1億円弱あるようですが、実質はNUDTと中国がほとんどを占めているといっても過言ではないと思います。それらが今季・来期の予想にも少し関係するんじゃないかなとも思っているのでそれらについて書き留めておこうとおもいます。

 

※以下略語

UC=潰瘍性大腸炎

 

<NUDTって結局何なんだよ?>

前回のブログで、私は大腸がんのキットの方がもっと上振れていたのかと思っていたのですが、決算書をみてみると大きな勘違いをしていました。それはNUDTの伸びがとんでもなかったことです。

本来NUDTは遺伝子の型なのですが、便宜上めんどくさいので、今回の決算の目玉の検査キットであったものをNUDTと呼ばせてもらいます。大腸がんの遺伝子検査薬と並び、昨年から続くMBLの第2の柱となるものです。

NUDTは、アザチオプリンという免疫を抑える薬があるのですが、それに関連する試験薬です。この試験薬は、アザチオプリンについて調べるものではなく、「これからアザチオプリンを飲む人が使うキット」だと思ってください。アザチオプリンというのは私が生まれる前(50年以上前)から存在している免疫抑制剤の古い薬ですが、いまだにいろんな分野で使用されている薬剤です。商品名はイムラン・アザニン。

 

このアザチオプリンには、重篤な副作用が生じることがあると言われています。この重篤な副作用は誰にでもランダムに生じるわけではなく、ある一定の遺伝子をお持ちの方に生じることが数年前に報告され話題となったそうで、この遺伝子の形を前もって調べることができる検査薬がNUDTだと思ってください。ちなみに私はその副作用のことは知っていましたし、使った時に注意しなさいと指導医から聞かされたことはもちろんありますが、実際にそうなった症例は見たことはありません。

したがって「アザチオプリンをこの患者さんに使おう!」と思ったらこのNUDTを使って検査をし、安全にアザチオプリンを使えるようになればみんなhappyだよねという原理にのっとって厚労省もスピーディーに認可を与えました。

そもそもは安倍晋三首相も罹患している「UC」にこのアザチオプリンを使うことがあり、その際に検査できるようにしたのがこのNUDTです。実際にこのキットの開発にかかわったのも消化器内科という胃腸の専門家です。したがって、UCの患者さんがこのキットを使用することを念頭に販売されたはずなのですが、厚労省はNUDTにUCのほかにも色々な疾患で測定できるような認可を下ろしました。

 

このアザチオプリンは免疫抑制剤と言われるものですので、自己免疫疾患といういわゆる免疫機能の異常である膠原病の世界でも使用される薬剤です。そういった疾患へもこの検査ができるように許可を出したのです。

 

【その結果、思ったよりもはるかに売れた】

つまり、当初はUCの患者さんを想定していたにもかかわらず、実際は認可が広範囲に与えられたため、アザチオプリンを使用する可能性のある他の疾患(膠原病・リウマチ・血管炎など)にも使用することができるようになりました。UCだけじゃなく、多くの疾患の患者さんにも測定することになり、想像以上に対象となる患者さんが増えたのです。

膠原病というのは自分の免疫システムがおかしくなってしまい、自分の身体を攻撃するようになってしまう病気の総称です。もっとも有名な膠原病は関節リウマチだと思いますが、関節リウマチは現在あまりアザチオプリンを使うことは少ないと思います。(少なくとも私の記憶が確かなら・・・。嘘だったらすみません。)しかしその他膠原病疾患の患者さんについていえば、いまだにアザチオプリンを使うことは珍しいことではありません。

さらにいうと、UCの患者さんにアザチオプリンを使うことを検討するよりも、その他膠原病性疾患(自己免疫性疾患)の患者さんの方がアザチオプリンの使用を検討することが多いため、実はUCの専門家よりも、膠原病の専門家の方が圧倒的にアザチオプリンを使い慣れていてかつその怖さを知っているのです。

したがってその怖さを知っているということは、その怖さの危険性を抑えられるなら抑えたい・・・と思うはず。その通りです。実際にリウマチ学会は、このNUDTを適切な症例に検査をするように勧告を出しています。

 

https://www.ryumachi-jp.com/info/news190222.pdf#search=%27NUDT%27

 

しかも、この検査は大腸がんのキットと違い、採血でできてしまう検査です。変な話これをお読みの皆さんも、私も、このキットを使って調べることができます。(保険など度外視すれば採血するだけ。)この手軽さを考えれば、アザチオプリンを使う予定があるないというより、アザチオプリンを使う可能性があるかもしれない患者さんには、みんなこのNUDT調べておこうよという発想になり得るということです。(実際に私の膠原病科の後輩専門医に聞いて確認しました。基本的にアザチオプリンを使いそうな人には採血するようにしているとのこと。)

その結果、「NUDTが想定を大幅に超えていた。」(IR担当の言葉そのまま)というくらい売り上げることになりました。

 

【想定の数倍の売上】

厚労省からの認可の段階で、UCや希少疾患に限らず、色々な病気にでも検査して良いように認可されたことと、学会から測定を推奨されたことが大きな要因となり、UC以外の疾患で多数測定されたのが大きな上振れの要因になりました。さきほど述べたように、膠原病科の患者さんたちの方がこのアザチオプリンが身近にあるのだから当然といえば当然かもしれません。

このキットの何が素晴らしいかというのは、正直な話ビジネスの問題ではないと思います。この検査キット、採血だけで重篤な副作用を回避できるという、患者さん本人にとってはもちろん、医者たちにとっても相当ありがたいwin-winの検査であることが素晴らしいと思っています。

こういうことって医療の世界ではとても大事。いくらビジネス的に素晴らしいもの作っても、医者や患者さんが安心感を持てないもの、あるいはwin-winにならないものは廃れていきます。創薬が良い例で、素晴らしい薬だと会社は思っていても、実際に医療現場に投入されたら医者からの評判も患者さんからの評判も最悪だったらそれは使われません。販売したぞー!!ってものすごいIRが出て期待で株価は上がっても、実際にその薬が現場での評判はいまいち・・・という理由で売り上げが伸びず株価は下がる・・・ということは少ないわけではありません。以前ブログでも少し触れたコーア商事はまさにこれに近いものであったと思います。

また、人生で1度しか測定しませんが、自己免疫疾患の方は年々増えています。なので、正直ストックビジネスに近いようなものだと考えても大丈夫だと思います。大腸がんキットとともにNUDTで少なくとも来期は同様のストックビジネスを抱えたと私は思っています。

 

想定よりはるかに使用されている上に、まだ売り上げはプラトーに達するどころか発売から1年もたっていないため「どこまで伸びるのかはわからないとしか言えない。明言はできません。」(IR)というのも仕方ないかと思います。3Qはこの点では結構期待しています。

 というのもこの検査キット、そもそも認可申請の時点で約5000人の患者さんへの使用が見込まれると厚労省は試算していました。資料の調べるとネットで出てきます。この5000人という数字は、仮に検査キットが2万円(保険点数)だとして計算しても、1年間に1億円未満の売上程度しか見込まれていなかったにもかかわらず、ふたを開けたら2Qまでで1億5千万円以上売り上げており、想定の3~4倍以上売れていると考えて間違いありません。(決算書や説明資料の+177百万円のほとんどがこのNUDTと思われるので。)そしてこの検査キットの利益率が高いのも以前のブログで指摘した通りです。そら利益上がるわな。

 

【このキットたちの販売・開発は今後にも影響しているのか??】

NUDTの興味深い点はもう一つあります。この遺伝子型が副作用と関連があると報告されてたった4年後にこの検査キットが販売されていることです。医者ならわかると思いますが驚異的なスピードです。しかもこのキットの開発は基礎系の先生や研究所ではなく、臨床医が中心になっているようです。

https://www.biobank.amed.go.jp/research/2019-01-16-12-00-00.html

 

ちょっと異常で、創薬でこんなスピードで出すことはあり得ず、検査キットの世界は違うのかなあと私もよくわかっていません。たった4年ですよ?つまり、前回中期経営計画を策定したころには、まだ発見されていなかった遺伝子のキットが次の中期経営計画の前に発売されているという驚異的なスピードです。

安倍晋三氏が首相であり、関連するUCの認可だから早く許可したといった見えざる神の手でも動いたのかと妄想していましたが、安倍さん自身はアザチオプリンは使用しておられないようなことをマスコミにも話しており、よくわかりません。きっかけさえつかめればこれだけのスピードで検査試薬はできるのかもしれません。今後IRの方に聞いてみようかと思いますが、おそらく専門的なことになるためわからないと思います。

さらに私は基礎の分野はちんぷんかんぷんなので、この検査キットの作り方が早いのか遅いのかよくわかりませんし、同じことが他の検査キットを創り出すことに応用できるのかは知りませんが、少なくとも会社はここに目を付けているのだと思います。だからこそSCRUM-JAPANへの参画やこの検査薬への力の入れ方を強化しているかと考えています。

 

以上のことから、NUDTのことだけ言えば今期の下振れのリスクは少なく、少なくとも現在の予想は問題なく達成できると思いますし、上振れを断言することはできなくても否定する根拠がないことから、3Qあるいは通期の期待は俄然高いままだと思います。

 

とはいえ、懸念もあります。この検査キットが急に売れなくなるという可能性は低いものの、キットの点数(価格)を引き下げられるリスクはあり得るかもしれません。それは何とも言えません。多分大丈夫かな~と思っていますが・・・。

※アザチオプリンという薬は安価であり、生物学的製剤というお金のかかる薬が多くある自己免疫疾患の中において、もしアザチオプリンで抑えられるのであればそれにしたいという患者さんの声が出てくる可能性があることを考えると、点数の引き下げは国の予算的には逆効果なのじゃないかと思ってもいたりするため、個人的にはそこまで懸念はしていません。これに関してはちょっと専門的ですみません、意味不明だったら飛ばしてください。根拠がないわけではないとだけ思っておいてください。

 

そして、NUDTを超えるほどの勢いがあるのが中国市場です。


【中国についても想定超】

中国での事業は若干わかりにくいかもしれません。上記にあげた特殊な検査試薬の問題ではなく、一般的な採血などの検査薬の販売をしているわけではなく、診断薬を作るのに必要な原材料などを販売しているというのが現在の立ち位置なようです。

とはいえ、これと同じことをしている日本企業が中国にはない(欧米企業しかない)こと、医療の世界における日本への信頼が絶大であることは医者である私も接していてわかりますし、中国をはじめ、私が移住を考えているアジア某国もそうですが、アジア各国の医療にかけるお金が急激に伸びていることを考えると、ブルーオーシャンであることは間違いないと思います。

 

そもそも、中国にはこういう試薬の会社がほとんどないか、あっても自国製のもので、信用度がほとんどないようです。日本にいるとよく理解できないかもしれませんが、例として私が移住する予定の国についていえば、こんな話があります。これは現地の方から実際に言われて驚いた言葉です。

 

「医者が信用できないとか、良い医療が受けられないとかそうじゃない。検査結果も受け入れられないんですよ。だってその数字が本当なのかわかりませんから。それが日本人の先生や日本の素材を使っているといえばそれは信頼できます。アジアにおける日本の立ち位置とはそういうものでしょう?だからシンガポールやタイや日本に皆行きたがるんですよ。」

 

つまり、「医者や医療機関を信頼していないどころか、検査する試薬から器具まで何も信用していない」というのが、現地の富裕層の考え方なのです。中国は一昔前から発展を遂げ、富裕層とまでは行かなくてもそれなりに所得のある層が増えてきて、こういう考えをして、実際により良い医療を受けたいという層が増えてきていると思います。そんな中で、信頼のおける日本の製品を使うというのは彼らにとっても理にかなっているわけです。

日本と中国の関係性、それは昔から悪いかもしれませんが、医療・品質などについてはむしろ中国人はすごく高く評価しているのは、薬品や日用品の爆買いを見ていても理解できると思います。わざわざ大金をはたいて日本の医療を受けに来たりする方もおおくいらっしゃるわけで・・・。この辺りは以前のブログもご覧ください。

正直な話、良い意味でも悪い意味でも中国の市場についてはどこまで大きくなるのか見通しが立ちません。ここに関しては具体的な数字を出すのが難しいです。おそらく今までのペースと同じ程度の拡大ペースは望めると踏んで良いと思いますし、決算説明会資料を見ると、2019年度にさらに新しい中間体(試薬の材料のようなものと考えていただいて構いません)が発売されたりなど動きもあり、少なくとも現在の状態で足踏みする要因はないとIRの方も言っていましたが、嘘ではないと思います。会社計画通りくらいを最低ラインとして、来年度目標は達成、あるいは昨年・今年同様の上振れを期待して良いかと思っています。もちろん今年のさらなる上振れも。

そしてここもポイントですが、NUDTが中国でも使えるようになるように積極的に進めていると有報でも、IRでも明言されています。NUDTはそもそも韓国から報告されたアジア人の遺伝子型でもあるため、中国での利用もそう遠くない将来できるようになるかもしれません。この辺りは妄想ですけどね。

 

だがしかし。これはあくまでも楽観的な意見であることは間違いありません。中国は様々な要因で躓く可能性はあります。このことを懸念されるなら投資は控えるべきだし、期待すべきと判断されている場合は強きに行くべきかと思います。ここが大きな分かれ目かもしれません。ただ、大衆の人気や景気とは関係がない分野であるため、むしろディフェンシブに考えれば悲観することはないのかもしれません。それは知らん。

 

 

【来年以降の新検査薬も期待できそう】

さて、NUDTと中国の話から今期もよさそうですが、細かなところもみてみたいと思います。来期以降の話もです。

この辺りも妄想で、IRの方に聞いてみないとわかりませんが、自己免疫疾患の検査薬がすでに開発終了しているとのこと。しかも2つ。これだけでもトップラインの上乗せは期待できると思います。(1つはリン脂質抗体症候群のものであるとすでに有価証券報告書に記載されています。)ましてや再来年には感染症分野での遺伝子検査薬が控えていると計画には書かれているため、また今回のRASKETやNUDTのような検査キットが1つ2つそれ以上出てきておかしくありません。はい、妄想笑。

 

また長期的な視野を考えればSCRUM-JAPANという新しいがん関連試薬の開発にも力を入れているため、会社はすでに

「RASKETとNUDT・中国の拡大が続いている間に、次の柱となるがん関連試薬や事業を進めていきたい」

ということを強く意識していると思われます。私が長期的に保有していこうと思っている理由はここにあります。

 

前回のブログ記事にも書きましたが、臨床検査薬の開発コストはすさまじく安く、リスクの高いバイオベンチャーとは大きく毛並みが異なります。医学生物学研究所はバイオベンチャーと一緒に考えてはいけません。すでに売り上げも利益もあり、かつ試薬関連は少なくとも数年はストックビジネスに近い。その間に再び今までのノウハウを生かして次に進む・・・というスタンスでいることはとても理解しやすいと思います。

 

短期的には調整するかもしれませんし、いつまでも上がり続ける株はないと思いますが、すでに開発している試薬がこけるリスクも少なく、最低でも今の売上・営業利益が続くこと、さらなる事業拡大の期待を込めれば、長期保有は継続が妥当と個人的に判断しています。今年の通期以降の数字は自分の中で具体的な数字もはじいて考えていますが、それはもう妄想にすぎませんのでここではお伝えしません。もちろんそれが違うな~と感じたらサヨナラしますが、少なくともこの会社から現時点では確変の印象しか受けないため、3Qもトップラインが伸びる、来期も伸びる、2021年もさらに伸びるという期待がある限りは、全力でホールドとは言いませんが、いくらかは残して長くお付き合いしようかなと思っています。

 

特に私の場合、来年末から再来年にかけて移住してしまうということを考えると、下手に売買するよりずっと持ってていいやろ・・・というのが本音です。ここが皆様を含めてほかの投資家と違うところなのでご理解ください。

 

もちろん中国でこけたり、検査薬の開発がうまくいかない、ガイドラインが改定される可能性があるなど、懸念点はいくらでもあります。とはいえ、世の中への貢献度・中国での外貨獲得というビジネスモデル・自分が事業内容がわかる分野という観点から、下値のリスクと期待値を天秤にかければまだまだ期待値の方が上かなと思っていますし、そうおもっていたからこそ「そんな銘柄持つもんじゃない」「誰がどう考えてもダウントレンド」「アイジュさん、まだ持ってんの草」と言われようとも保有を続けてきた理由でもあります。つらかったけどわしはやったどおおおおお( ;∀;)

 

となると、あとは中期経営計画が早くみたくなります!

 

なお、親会社JSRによるTOBのうわさがあるそうですがそれは知りまへん。ってかそんなん私にわかるわけがないwww

 

―――――――――――――――――――――――――

スキップした人はここから読んでください(*’ω’*)

 

【中期経営計画は来年春に出すらしい】

「中期経営計画は来年の4月か5月に出したいと思っている」と明言されていましたので、正直それを見るまで余計なことはしないで保有を続けるのも考え方としてはありかもしれません。短期的な目線でのパフォーマンスを重視している方にはそこまで待てないかもしれませんが、長期的に持ってて良いとお考えの方には、少なくとも次の決算まで手放す理由はチャートが崩れる以外ないような気もしました。

また、機関の保有が大きく増えているのは相当プラスだと思う反面、売りに出されるかもしれないとネガティブにとらえる方もいるかもしれませんね。この辺りをどうとらえるかと、上がりすぎてるから降りるというのをどうとらえるかだと思います。PERがまだ20くらいで安い!という方もいらっしゃいますが、それを決めるのは相場だと思いますので、現在の株価が高いのか低いのか、それは議論する必要はないと思います。各自でご判断ください。

 

とはいえ、以上のことから、今年度・来年度は四季報オンラインの最新予想よりも上振れること、特に2021年以降は飛躍も期待できるのではないかと思ってポジティブにとらえています。だからこそ決算後も買い増してきています。果たしてこの判断はいかに・・・。

 

 

【IRとのQ&A メモ取ってあったものをそのまま載せます】

・もうそろそろ2020年だが、中期経営計画は出さないのか?

→「前回ご指摘いただいてから動きがあったのでお伝えしておきたい。来年までに達成するはずだった数年前にたてた経営計画書がすでに達成されているため、今新しい中期経営計画を策定している。来年の4月ごろには発表したいと思っている。遅くとも5月にはと考えている。中国の拡大や今後の新しい商品などを想定した中期経営計画となる予定。」

 

・中国の状況は?

→「今のところ想定超であると考えている。上方修正のところにも書かせていただいたが、現場がかなり頑張ってくれている。競合がいなく、実質独占状態であることも強みだと思っている。まだまだ伸びると思っているつもりでいるが、事実として想定より伸びているのは少なくとも間違いない。」

 

・今回の報告書を見ると、GSなどをはじめ機関がかなり保有している様子だが、これについてはIRに力を入れたりしたことが功を奏しているのか?

→「もちろん個別に機関投資家の方には対応してきたが、ここまでたくさん機関が入っていたのは想定外だった。IRの努力もあるかもしれないが、我々の事業・業績が評価されていると思ってうれしく感じている。もっとIRに力を入れていき、いつか個人投資家向けにも大きくやりたいと思っている。」

 

・配当や株主優待、分割して多くの投資家を呼び込みたいといった計画あるいは希望はあるのか?

→「配当・株主優待は考えてない。というよりはまずは黒字を安定的に出すことを注力している。分割についてはなんともいえない。」

 

・通期予想は上振れ余地もありそうだが?(ちょっとかまをかけて)

→「すくなくとも現場からのヒアリングや現状を考えて、まず行けるだろうという数字を出している。努力目標ではない。(笑いながら)上振れについてはコメントしかねます・・・。」

 

※注:ここのIRさんはイケイケな発言はしない印象ですw2Q前に電話した時「皆様は思うほど強気とは考えてません!」とか言われました。その結果があの2Q・・・。お前wwwって感じ。

 

・私は医者なので、やっていることも商品のこともイメージできるが、個人投資家には難しい分野に思う。もっとわかりやすくするためのIRや説明会などもやっていってほしい。

→「もちろんそうしたいと思っています。」

 

・がんばってください!株価絶好調ですね!

→「ようやくホルダーの皆様に貢献できたと思っているのでこれからもよろしくお願いいたします!」

 

 

以上!皆様の12月もインフルにかからず、風邪もひかず、健康で爆益でありますように!

 

アイジュより。おやすみなさい。

1件のコメント

コメントする