医学生物学研究所はやっぱりいい会社だと思う

さすがに良い決算だったので少し書き足そうと思います。

基本はこの前書いた記事で変わりはありません。

 

医学生物学研究所



以前書いたこの記事は、「専門的な良くわからない分野について、実際に専門家(正確には私はがんの専門じゃないのですが・・・)が解説してくれることでわかりやすくなった。」「投資するきっかけになった」と複数の方に言っていただけましたが、その反面ようわからん上昇・下落の要因となってしまったので、簡単に今日このタイミングで書くことにしておきます。今日書けばあおりとか言われんだろ・・・。

 

今は医師業が忙しくというかしっかりがんばっているので時間はないので手短に書きますwオフ会などでまたお話はできますのでお許しください・・・。

 

 

【今回の決算】

発表前の予想では、私は今回の決算は懸念と自信が入り混じっていました。数年というスパンで見れば相当期待値が高いと思っていましたが、短期的に言えば需給の悪化ならびに特損や販管費・開発費を含めたネガティブな要因もあるため、今回の決算期待で上がりすぎたらとても嫌だなと思っていました。

基本的に安定した売り上げをすることはもちろん期待していたため下方修正はまったく想像していませんでしたが、上方修正の幅がどれくらいなのかと、今回の決算で上方修正を出すとはおもっていなかったためサプライズでした。素直にかなり良かったと思います。

しかもこの会社は昨年もですが、確実な数字に上がってくるまで上方修正を出さないような印象にあるため、おそらくもう一段の上方修正は視野に入れていると思います。

 

前回記事を書いてから、この医学生物学研究所への考え方についてplusされた要因は以下の通り。

 

①実は検査キットはまだ伸びる余地があった。

検査キットの売上は前回の1Qがピークだという声がありました。私も最初はその見方に近かったように思います。

しかしその後、大腸がんキットについて、消化器内科の先生ならびに検査会社であるSRLという臨床検査の会社(詳しくは省略)のスタッフなどと話していると「あーRAS/BRAF最近増えてますよね~」「件数伸びてますよね~」という反応がありました。私がふと思ったのは「最近」増えていると感じていた先生がまだまだいらしたことは、もしかしたらまだ検査数が伸びる余地はあるのかもしれない・・・ということでした。漠然と考えていたので根拠はない。実際はどうか知らん。

でも、自分も医者なのでわかりますが、「この検査できるようになったんです!」と会社から宣伝されて実際にそれが浸透するのはしばらく時間がかかります。そういった経験から、今回の10月の決算がピークあるいは次くらいがピークなのかなとより強く思うようになりました。3か月前のブログに「結果は出るのは次の決算か来年かも」と書いていたのはそういった理由からでしたが、偶然にもあたっていたのかも?もっとかも?

また、GWを挟んだにもかかわらずあの1Qの売上は個人的には驚異的でした。GWは大きな病院はかなりお休みしたからです。なので1Qを上回ってもおかしくはないとは思っていました。実際、オフ会というかホルダー同士で飲みに行ったときも「販管費とか知らんけど、2Qは良いと僕は思ってる」と勝手に宣言してました。証人ならいまーす!笑。

そのことを考えれば、施行件数は少ないですが、NUDTもまだ少し伸びしろがあるのかも?とはいえ、これ以上のトップラインの上昇はおそらく中国と、次の検査キットの状況など次第かと勝手に思っていました。

 

開発費が恐ろしく安いことに驚いた

このIRに電話で聞いた時のこと。『1Qは開発費や研究費といった経費、特損が入っていないのでそこはご理解ください』というようなことを言われました。その際に、こんな質問をしてみました。

【試験薬って、創薬に比べればすんごく開発費安いと認識してますけど、どれくらいなんですか?1/10くらいです?】と何気に聞いてみたのです。

 

『いえ、そんなにかからないです。創薬はご存知の通り数百億から~1000億以上かかりますが、我々の検査キットはかかっても数億程度です』

 

え・・・マジ!?( ゚Д゚)

 

『もちろん、もともとの研究施設だとか含めた研究にまつわる費用などは1つのキットだけで使うものではないですので、キットを作るのにいくらかかっているのか・・・というご質問に答えるのは難しいんですが・・・。とはいえ、今回の大腸がんキットとかは純粋にその検査試薬のためだけに費やしたお金はすんごく安くて・・・いくらかはわかりませんが、間違いなく数億もかかっていません。

 

と。まじかい。そこまで安いんですかい。研究開発費というのは、複数の試薬のために利用する施設・物品もあるでしょうから、もちろん詳しくいくらかかったと言えることはできないというのも理解できますが、そんなにかからないのかい…。今でもほんまかいなと疑うくらい(-_-;)

だからこそ、臨床検査薬に注力してやっていこうというのが親会社JSRの傘下に入った後の会社の目標だったようです。いずれにせよ開発費が少ないという話を聞いて開発費や研究費・販管費などの経費がどの程度になるか読めないとはいえ、すんごくかかる(下方修正するというくらい)ということはなさそうなのかなと思えるようになりました。

もちろん、それがどの程度なのかわからない以上、誰にでも新規買いを進めたり、買い増しを進めたりすることは控えてましたwそこの予想は無理だった・・・。



③前回のIRの発表の仕方を反省していたのは印象が良かった。

前回上方修正の次の日に特損のIRを出したのは印象的に相当ネガティブでした。IRにそのことを聞いてみると、『出したタイミングは東証の(だったかな?)ルールにのっとって出したので、あれが正しいのですが、出し方やあのIRに事実だけを書いたということが我々のミスだったと反省しています。』『本当に誤解を与えるようになるとは思っていなかったため、反省している。試行錯誤していきたいと思っていて、今後の新製品の発表などもかなり慎重にやっていきたいと思っています。』というようなことを言われました。

IR担当の方は私は1人しかいらっしゃらないと伺っていますが、実際社内でもIR強化し、機関投資家への説明会もしていきたいと話していましたので、細かな点ですがそのところは評価したいかなと思っていました。

新製品の進捗状況に関するIRをどうやって出していくのかは見ものだと思っています。

 

④中国の破竹の勢いは止まらない

これに関しては今回数字が良くわかりませんが、予想通り。

 

⑤みんな、このIRの意味がわかっていないと思った

https://ssl4.eir-parts.net/doc/4557/tdnet/1750943/00.pdf

産学連携全国がんゲノムスクリーニング「SCRUM-Japan」第三期プロジェクト参加について

https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2019/0912_1/index.html

 

このIRが先月出たときに、数年間は持ってていいのかな~とやっぱり思ってしまいました。もちろん投資に絶対はなく、予想通り進めばですが、大きな期待をもってこのIRを好意的にとらえました。このIR、短期的なことに意味はほぼありません。数年以上かけて、次の試薬・検査キットなどを作るための礎を作ったというIRです。

 

このIRが出たとき、twitterでは

「すごい大手会社と並んでる!」「医学生物学研究所がいろんな会社と提携してすごい!」

というように好意的な意見が並んでいました。

 

もちろん、これらのご意見、私も賛同します。でもこのIRのすごさはそこじゃないし、このIRが示す意味で注目するのはそこじゃないです。

 

【参画している企業の中で、臨床検査薬を作っている会社が1つしかない】

 

ということが大きなポイントだと思っています。つまり、医学生物学研究所以外のすべての会社はすべて創薬あるいは薬品販売の会社です。以前からあったこのプロジェクトの中に、唯一独占的に臨床検査薬を作る会社が突然正式なメンバーに選ばれていたのです。

 

このこと、IRに直接ぶつけてみましたが「おっしゃる通りです!入れていただけて本当に恐縮というか・・・。でも私たちでしかできない強みだと思っています。」というようなことを言っていました。

このように、医学生物学研究所のやっていることは、イメージしづらいかもしれませんが、独占的な側面を持ち合わせているということが改めて確認することができた、それがこのIRの持つ意味だと思っています。(もちろんすべての臨床検査薬でこの会社だけがすごいわけではありません。この会社のこの領域が独占的な意味合いを持つ・・・ということだと思っています。)

 



中国というブルーオーシャンも抱えながら、臨床検査薬の中では独占的な側面も持ち合わせる会社。改めてそう思うことができたため、前回よりも多くのロットで決算持ち越しました。とはいえ、ず~っともちっぱなしなので、明日すんごく上がっても含み損が多少の含み益に変わるくらいでおわっちゃうかもしれないけど( ;∀;)

 

以上より、明日の株価は行ってこいになるかもしれませんし、S高になるようなことにはならないかもしれませんが、長期での期待をもっての投資はつづけていこうと改めて思うことができました。明日寄り天になるようなら買い増しします。・・・あ明日は仕事忙しくてそれしてる暇ないや( ;∀;)

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